2015年12月3日木曜日

水彩絵の具の使い方

スケッチをしたときは鉛筆やインクでスケッチをするまではうまくいくけれど、色塗りになるとなかなかうまくいかないという人は読んでみてください。

(1)透明描法と不透明描法
水彩絵の具は水で薄めて使います。通常は米粒大に絵の具を出したら、スポイドで水を5滴ほど加えてよく混ぜます。これを色塗りに使います。

この絵の具の濃さでしたら、重ねると、下の色が透けて見えます。色の重なりを楽しむことができます。こうした塗り方を透明描法といいます。

それに対して水の量を極力減らして、ごく少量の水に溶いて塗ると、下の色は透けて見えなくなります。この塗り方を不透明描法といいます。ポスターカラーやアクリル絵の具ですと確実にこの塗り方ができます。

(2)重ね塗り
どちらにしてもきれいに重ね塗りをしたい場合にはふつうは前に塗った色が乾いてから塗り重ねます。すると色が混じらないで、色の再度を落とさないで重ねることができます。

(3)水彩画の用具
水彩絵の具で色を塗るときにはパレットを使って色を出しておきます。色を混ぜるときは広い面を使って混ぜます。

混色した色を広い面で使いたい場合には、必要と思われる量よりも少し多めに作っておくと、途中でなくなって作り足すことをせずに済みます。作り足すとどうしても色を同じにすることがとても難しくなります。

筆は丸筆を使うと、さまざまな線を描くことができます。それに対して平筆の場合には日広く単一な面を塗るのに向いています。

水彩絵の具を使う際には必ず事前に筆洗にたっぷりの水を入れておきます。使うところを大きく分けられると色がにごりません。途中で色が水についてきたら面倒がらずに水を替えます。

(4)混色
基本的な混色を説明しましょう。絵の具では、赤色と黄色を混合するとオレンジ色、青と黄では緑、赤と青で紫、白と黒で灰色になります。しかし、どちらか一方の色を増やすと、増やしたほうの色に近い色相となります。

また絵の具の場合、混色すると必ず彩度が低くなってきます。したがって鮮やかな色を生かしたいのであればなるべく多くの色を混ぜることは避け、重ね塗りをするほうを選びます。


透明水彩の場合には上達してくればまだ乾かないうちに、別の色をそばに置いたり、水でにじませたりする技法を使うこともできます。このような技法ができるようになると表現の幅が格段に広がります。

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