2016年1月8日金曜日

油絵の具について

多少メーカーによって違いがありますから一概に言えませんが、次のような絵の具の色が初心者向けの12色のセットには含まれています。近い日本語の色を( )内に入れます。
シチヘンゲ


最初はどの色を選んだらいいのかわかりませんから、下にあげたような色が基本になる色ですが、買い足していくうちに自分の好みの色を探す楽しみがあります。

個人の色に対する感覚は様々なので、ご自分の好みの色を楽しんでください。以下の○の色には私の主観が入っている部分がありますから注意してください。だんだん買い足していくと、混色してはよくない組み合わせもありますから、おいおい学習していってください。

クリムソンレーキ(深紅色)
不思議な色です。赤紫のような透明色です。不透明色に重ね塗りすると厚みが出ます。影の部分で重ね塗りに使うと明るい陰影をつくることができます。黄色を混ぜると朱色になるはずなのですが、私には少し違う気がします。下の⑫のほうをよく使います。

ジンクホワイト○(白色)
ごく平凡な白色です。それだけいろいろと使いやすいです。どの色とも混色でなじみます。同じ白色でもチタニウムホワイトのほうが少し値段が高いですが、被覆力があります。

アイボリーブラック●(黒色)
本当に黒いです。炭の黒さです。したがって混色するとき混ぜ合わせるほうが負けてしまいます。

バーントシェンナ(茶色)
鉄さびの色です。酸化鉄が主成分ですからたしかにそのとおりです。インディアンレッドとともに肌色を混色で作る時に使います。

バーントアンバー(こげ茶色)
バーントシェンナと同じ酸化鉄が主成分ですがこげ茶色です。薄めると透明です。

イエローオーカー(黄土色、おうどいろ)
こちらも酸化鉄が主成分。乾燥に少し時間がかかるようです。夏場は気になりません。

ウルトラマリン(群青色、ぐんじょういろ)
古くはラピスラズリとして青色の高価な青金石から産出されました。現在は人工的につくっています。変色しにくい絵の具です。

コバルトブルー(青色)
鮮やかな透明さを生かす表現に用いることができます。変色しない色です。空の色にはセルリアンブルーが合うように感じます。

パーマネントグリーン(黄緑色)
見たままの色です。明るい調子の絵にしたいときに活躍します。

ビリジャン(?)
透明色です。したがってこの色を重ねると下の色が反映します(重層描法)。わたしは木々の緑にはサップグリーンの方をよく使います。

パーマネントイエロー(黄色)
鮮やかな黄色です。

バーミリオン(朱色)
スタンダードな感じの色です。私にはカドミウムレッドのほうがオレンジがかって見えます。ウィキペディアなどで「朱色」といれるとじつにさまざまな色が出てきて困ってしまいます。朱肉の色です。

いずれにしても透明色はペインティングオイルなどで薄めると、その透明な感じが表現できます。

あまり使いませんが、紫色を表現したい場合には赤色と青色を混ぜて作ると、彩度が十分でないと感じることがあります。そこで、パーマネントバイオレットなどの紫色の市販品を使うほうがいい場合もあります。

最近は水で溶ける油絵の具があり、油絵の具やペインティングオイルそして水彩絵の具とも混ぜることができます。そこで紫色(バイオレット)に関してはこちらのほうが鮮やかで使っています。

赤色がないじゃないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。赤色はさまざまです。私の絵の具箱には赤のつもりで、ブライトレッドが入っています。

ほかに茶色にはベネチアンレッド、緑色ではマツダグリーンディープを使っています。



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