2016年2月7日日曜日

人物画のポイント クロッキー

以前に人物画については簡単に触れました。さらにその第2回です。人物は一番身近でありながら、なかなか対象として描こうとすると、静物画と違って難しい面があります。

クロッキーはおすすめ

何しろ相手は生きた人間ですから感情もあればそのときどきで表情も変わります。そして同じ姿勢を長時間とることは非常に困難です。


こんなこともあって人物を絵の対象にするのはなかなか取り組みが容易でないと、二の足を踏んでいる人もいるでしょう。

そんなときはクロッキーがおすすめです。むしろ描く時間を短くしてしまいます。場合によっては2,3分でもよいです。そのほうがポーズをとってくれている人も楽ですし、描くほうも気兼ねもそれほど要りません。

もちろん、ポーズをとってくれている人への心遣いは最も必要なことです。それにも増して時間が限られていますから、ポイントをつかんでいないとあっという間に時間が来ます。したがってそれだけ、ポイントを捉える力が養われます。

クロッキーのポイント


人物を捉えるのに必要な要素については前回で触れました。全身を骨格あるいは立体物の組み合わせで捉える考え方です。それから各部分の長さの比を的確に捉えることです。それさえ守れば、いっさい消しゴムなど使わないで、その人のもつ雰囲気を捉えることができるようになってきます。

もちろん短時間ですから、顔の目や鼻などのパーツの細かいところは省略しても構いません。指などもそうです。したがって、大きなかたまりの動きや方向などがしっかりつかめているかを目標にします。

クロッキーは毎日、あるいは時間の許す限り継続すると、それなりに効果が出てきます。最初の頃と、1ヵ月経ったときの自分の絵を比べてみるとその出来の違いにきっと驚くと思います。


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