2017年12月13日水曜日

工芸品の練習問題

工芸品の材料についての練習問題です。

1.次の文の( )に適当な語句を入れよう。( )に選択肢のあるときには適当な方を選ぼう。

日常の生活に必要な使いやすさや美しさを兼ね備えた道具を( ① )品といいます。

工芸品を作る際には材料を選ぶ必要があります。材料には、木、紙、金属、土、ガラスなどがあります。

こうした材料の中から目的の品に適した材質のものを選びます。

例えば曲げたり、(②編んだり 伸ばしたり)するには、糸、ひも、竹、籐(とう)などが線材として使えます。

曲げたり、折ったり、切ったりする細工を行うには、金属の板や( ③ )などが面材として適合します。

削ったり、組み合わせたりするには、( ④ )や石などの塊材がうってつけです。

それではそれぞれの材料ごとの特性について説明します。

木は、手になじみ、(⑤温かみ 冷たさ)があります。様々な加工がほかの材料と比較して容易です。ただし、木目があるので細工する際に注意が必要になります。

金属は、(⑥温かく 冷たく)硬いです。しかし丈夫です。展性や延性といった性質を持ち、たたいたり伸ばしたりする細工に向きます。ほかの材料と比較すると加工しにくいです。

紙は、(⑦やわらか 固い)です。曲げる、折る、編むなどさまざまな加工が容易です。ただし水にぬれると変形したり、燃えやすかったりするなどの性質があります。

土は、かたちを作ることが( ⑧ )です。いったん形をつくり、乾燥させるとその形を維持します。高い温度を加えると、とても丈夫で変形しなくなります。

ガラスは、かたいですが、高い温度で溶かすことができ、その状態ならばさまざまな形状に加工できます。そして冷えるとその形を維持できます。落としたりたたいたりすると( ⑨ )欠点があります。光を通すことができます。


答え ①工芸 ②編んだり ③紙 ④土 ⑤温かみ ⑥冷たく ⑦やわらか ⑧容易(簡単)⑨もろい

2017年12月4日月曜日

色の練習問題3

色について練習問題をさらに作りました。

問1.次の問いに答えよう。

(1)純色に白が混ざると何といいますか。

(2)純色に黒が混ざると何といいますか。

(3)有彩色を色味が似ているものを並べていくと、一回りして元の色になる色の輪のことを何といいますか。

(4)次の問いに色で答えよう。
 ①純色のうちもっとも彩度の高い色は何色ですか。
 ②絵の具で、黄色に青色を混ぜた色。 
 ③緑色の補色は何色ですか。

(5)光の三原色を混ぜると何色になりますか。

こたえ(1)明清色 (2)暗清色 (3)色相環 (4)①赤色 ②緑色 ③あかむらさき (5)白色



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教科書トレーニング全教科書美術

2017年11月5日日曜日

デザインでの配色

ポスターを描いたり、イラストを描くときに色を工夫しておくことがあります。どんなふうに配色すれば効果的でしょうか。

色の大きさとその置き方


色面の大きさを変えることで、その色面に対する感じ方が変わることがあります。

アクセントカラー(強調色)
主調色で画面を統一した中に、それと全く性質の異なる反対の色をアクセントカラーといいます。一点おくことで画面を引き締め、目立たせる効果を与えることができます。
アクセントカラー

ドミナントカラー(主調色)
ドミナントカラーとは画面の基本になる色のことです。画面全体の主役になっている色のことです。
ドミナントカラー

セパレーション(分離する効果)

弱い印象をもっていたり、あまりに打ち解けてしまってはっきりしない場合などに黒や白などで縁取りをすることで目立たせてくっきりした印象にすることができます。
セパレーション

2017年9月19日火曜日

ドライポイントについて

凹版のドライポイントは、じっくりつくることのできる版画の方法のひとつです。

同じく凹版で、エッチングという手法もありますが、薬品を使ったり、手順が多かったりで少し難しいです。

その点、ドライポイントは塩化ビニールなどのうすい板を、先がとがったニードルで彫るという簡便さがあります。

しかも下書きした線にしたがって彫りすすめられます。さらに彫ったところにインクが入るので、刷り上ったもののイメージを予想しやすいです。

ニードルを使うので、非常に細かく、そして表現力豊かに彫り上げることができます。彫ったところが輪郭線のように黒く表現されます。

彫る際のニードルの使い方にコツがあります。インクをしっかり彫った場所にいれるためには、ニードルをしっかり立てて使うようにします。

凹版ですから、彫った場所にインクが入ります。したがって彫っていないところは白く抜けるべき場所です。

余分なところについたインクをしっかりふき取ってから、彫った場所だけにインクが残るようにします。

そして、紙とともにプレス機にかけて版を刷ります。刷る紙は湿らせておき、インクを吸うようにしてプレス機にかけます。

ドライポイントは、版を直接彫りますので直接法といいます。彫りが十分でないと感じた場合にはさらに版を彫り、もう一度インクをつけてプレス機にかけるようにします。

2017年8月30日水曜日

スケッチをしよう

過ごしやすい季節になってきました。スケッチに最適のシーズンになってきました。

学校でもスケッチをする機会があるでしょう。スケッチについてはこのブログでは以前にも紹介しました。

スケッチは、学校の先生からスケッチのねらいや注意点を授業中に説明されると思います。そのポイントをよく聞いて、必ずその視点で描くように題材を選びます。

自然の風景ばかりでなく、家々が立ち並ぶ様子や、田園風景、道路や商店、働く人々を入れることもあります。さらに学校の中のさまざまな場所やそこで活動する生徒たちを含めて描くこと場合もあります。

このようにそのときどきでテーマや題材があるはずです。自由に描いていいというときには、自分が日頃からここは絵に描くといいなあと見つけておくと探し回らなくていいです。

たいてい、そういった場所のなかから日陰や腰掛けて描くことができる安全な場所を選ぶといいです。車や人通りが多い中で描くことは困難ですし、危険でもあります。そういった場所は避けるべきです。

そして、近景と遠景というふうに、遠いばかりでもなく近くばかりでもない場所は絵としてのバランスもよく、いい構図の絵を描ける可能性があります。

いろいろな視点から風景を眺めてみることをおすすめします。日頃気付きにくい視点から描くと興味深い絵が描けることがあります。


2017年8月29日火曜日

色の説明

姉妹ブログのほうにまとまったものがありましたので、ここで引用します。

美術では色をたくさん使います。絵の具で塗る色だけでなく、映像や、自然の世界での色もさまざまです。色の基本について、美術では以下のようにまとめられます。

色の中で色みのあるものを有彩色といいます。それに対して色みのない、灰色や黒、白などを無彩色といいます。

色には、彩度、色相、明度の3つの要素があります。このことを色の三要素といいます。彩度とは色の鮮やかさのことです。灰色の混じっていない純色が最も彩度が高いです。色相とは色あいのことです。有彩色にはこの色みがあります。明度は色の明るさのことです。

純色に灰色が混ざった色を濁色といいます。純色に白が混ざると明清色、純色に黒が混ざると暗清色といいます。

有彩色を色味が似ているものを並べていくと、一回りして元の色になります。これを色相環といいます。色相環の中でちょうど反対側にある色同士を補色といいます。

色を混ぜてもできない色があります。それを三原色といいます。絵の具などの色料の場合には、(イエロー)、赤紫(マゼンタ)、緑みの青(シアン)が色料の三原色になります。これらを混ぜていくと明度が低くなります。このことを減法混色といいます。

これに対して色光の場合には、(レッド)、(ブルー)、(グリーン)を色光の三原色といいます。これらを混合すると白い光になります。混合で明度が高くなるので、加法混色といいます。








2017年4月14日金曜日

人物を描く

人物を描くときにはある程度、基本になることを知っておいたほうが描きやすいです。

人物は最も身近な対象ですが、なかなか手ごわいものです。なにしろ形が複雑に見えます。ところが人間のかたちはある程度規則的にできています。これを知っておくと、おかしなところの修正などが比較的容易にできます。

例えば、目はちょうど顔面の長さ(頭の大きさ)のちょうど2分の1のところにあります。目の下のまぶたの位置がちょうど2分の1のラインになります。

それから眉の上の位置は顔面の3分の1です。同じく、鼻の一番高い鼻先は上から3分の2のところです。

それから小学生の低学年の子供では4頭身半ぐらいですが、中学生の皆さんでは6~7頭身、大人では7頭身から7頭身半ほどです。

ある程度こうしたことを理解したうえで人物を描きます。すると、今度は、その人の性格や表情をよく観察してみます。うれしそうな顔、緊張した顔、そわそわした様子などを描き分けることができるようになると楽しいです。さらにその人の個性を描き分けられるようになるといいです。









2017年3月20日月曜日

油絵の描き方 塗りはじめ編

油絵を描く手順を紹介します。様々な方法があるようですが、基本的な方法を紹介します。

準備
下絵の段階からイーゼルにキャンバスを立てて、いすに腰掛けて描くようにするとデッサンにくるいが生じにくいです。対象物を相対して、正面から利き手側に45度ほど(時計の1時半の方向)の位置にイーゼルを置くと描きやすいです。

筆で絵の具を塗る際に結構しぶきが出たり、絵の具をたらしたりします。由佳を汚したくない場合には古新聞かなにかで覆いをしておいたほうがよいです。油絵の具は乾くととりにくくなります。

下書き
木炭で下書きをする方法とのちに示します絵の具を薄めたもので下書きする方法があります。

木炭でキャンバスにデッサンをした場合は、定着のためにフィキサチーフを噴霧してしばらく置きます。木炭の炭はほんのちょっと触れただけであっさり取れてしまうからです。したがってすぐに着色に入らないときほど、定着をしておかないとデッサンがわからなくなるおそれがあります。

木炭を使わずにおつゆ描きといって、バーントシェンナ(茶色)などをペインティングかテルペン油で薄めたものをつくります(色は何色でも構いません。乾きが早いので、私はバーントシェンナを使います)。

これで先ほどの木炭によるデッサンのかわりの下書きに使います。しっかり絵の具がキャンバスに貼りつくように、少々力を入れながら筆でしっかりした線で描いていきます。わりと素早く乾きます。生乾きでも多少色は混じりますが描き続けて構いません。心配なときは1日おくとよいです。

着色
その後は油絵の具による着色に移ります。基本的に絵の具は最初にパレット上にどれも米粒2つ分ほど出して離して並べておきます。

そこから絵の具に同量か2倍程度のペインティングオイルをよく混ぜて色を塗り始めます。どこから塗ってもいいのですが、はじめは絵の調子をみるために面積の広いところから塗ってしまうと、早いうちに絵の全体の様子を知ることができます。

キャンバス地から絵の具がはがれにくいようにしっかり筆で押さえて塗ります。まだ下塗りぐらいの気持ちでいろの面をつくるようにするといいです。油絵の具は乾けば基本的に重ね塗りができます。むしろその重厚な感じを生かすといいです。

それから塗っていくとだんだん本来の絵の具のつやがなくなってくることがあります、その場合には、ルツーセをスプレーして描きかけでつやがなくなったときにつやをもどしてから描きはじめると描きやすいですし、絵の調子や色を確認できます。

色を塗り重ねるにつれて、つまり仕上げの段階に移るにつれて、 パンドルやリンシード
の割合を増やしていくとつやが維持できます。そのかわり、油がねっとりした感じがして筆が多少重い感じがします。

2017年1月25日水曜日

絵を描くには

絵を描くにはさまざまな点で工夫や注意をすると、描きやすくできます。


例えば、机の上に画用紙を置いて描くのでは対象とするものの形がとりにくい場合があります。せめて画板を敷いて画用紙を固定して、画板の紐を首にかけてやると屋外でも描きやすくなります。


さらにいいのはイーゼルの使用です。絵を立てかけてすえつける道具です。基本的に三本ある足を広げてしっかり固定して倒れないようにして画用紙を固定した画板(あるいはクロッキー帳などを固定します。


イーゼルを使用するといすに腰掛けて、対象を45度ほどの角度で観察しながら腕を伸ばし気味にしながら描くと、かなり正確に形をとることができます。さらに絵をたてて描けますから疲れませんし、同じ姿勢で長く描くことができます。


それから室内で描くとき、部屋を選べるならば、直射日光が当たる南側の部屋よりは、北側に窓があり、そちらからの散乱光のみが入る部屋で描くほうが、絵の対象物のやわらかで美しい影ができます。


続けて別の日に描くことがあるのならば、その対象物を置いた位置と向きについて、床などに印をつけておくと、次回に描く際に再現しやすくすぐに描くことができます。


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