2017年3月20日月曜日

油絵の描き方 塗りはじめ編

油絵を描く手順を紹介します。様々な方法があるようですが、基本的な方法を紹介します。

準備
下絵の段階からイーゼルにキャンバスを立てて、いすに腰掛けて描くようにするとデッサンにくるいが生じにくいです。対象物を相対して、正面から利き手側に45度ほど(時計の1時半の方向)の位置にイーゼルを置くと描きやすいです。

筆で絵の具を塗る際に結構しぶきが出たり、絵の具をたらしたりします。由佳を汚したくない場合には古新聞かなにかで覆いをしておいたほうがよいです。油絵の具は乾くととりにくくなります。

下書き
木炭で下書きをする方法とのちに示します絵の具を薄めたもので下書きする方法があります。

木炭でキャンバスにデッサンをした場合は、定着のためにフィキサチーフを噴霧してしばらく置きます。木炭の炭はほんのちょっと触れただけであっさり取れてしまうからです。したがってすぐに着色に入らないときほど、定着をしておかないとデッサンがわからなくなるおそれがあります。

木炭を使わずにおつゆ描きといって、バーントシェンナ(茶色)などをペインティングかテルペン油で薄めたものをつくります(色は何色でも構いません。乾きが早いので、私はバーントシェンナを使います)。

これで先ほどの木炭によるデッサンのかわりの下書きに使います。しっかり絵の具がキャンバスに貼りつくように、少々力を入れながら筆でしっかりした線で描いていきます。わりと素早く乾きます。生乾きでも多少色は混じりますが描き続けて構いません。心配なときは1日おくとよいです。

着色
その後は油絵の具による着色に移ります。基本的に絵の具は最初にパレット上にどれも米粒2つ分ほど出して離して並べておきます。

そこから絵の具に同量か2倍程度のペインティングオイルをよく混ぜて色を塗り始めます。どこから塗ってもいいのですが、はじめは絵の調子をみるために面積の広いところから塗ってしまうと、早いうちに絵の全体の様子を知ることができます。

キャンバス地から絵の具がはがれにくいようにしっかり筆で押さえて塗ります。まだ下塗りぐらいの気持ちでいろの面をつくるようにするといいです。油絵の具は乾けば基本的に重ね塗りができます。むしろその重厚な感じを生かすといいです。

それから塗っていくとだんだん本来の絵の具のつやがなくなってくることがあります、その場合には、ルツーセをスプレーして描きかけでつやがなくなったときにつやをもどしてから描きはじめると描きやすいですし、絵の調子や色を確認できます。

色を塗り重ねるにつれて、つまり仕上げの段階に移るにつれて、 パンドルやリンシード
の割合を増やしていくとつやが維持できます。そのかわり、油がねっとりした感じがして筆が多少重い感じがします。

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