人物を描くときにはある程度、基本になることを知っておいたほうが描きやすいです。
人物は最も身近な対象ですが、なかなか手ごわいものです。なにしろ形が複雑に見えます。ところが人間のかたちはある程度規則的にできています。これを知っておくと、おかしなところの修正などが比較的容易にできます。
例えば、目はちょうど顔面の長さ(頭の大きさ)のちょうど2分の1のところにあります。目の下のまぶたの位置がちょうど2分の1のラインになります。
それから眉の上の位置は顔面の3分の1です。同じく、鼻の一番高い鼻先は上から3分の2のところです。
それから小学生の低学年の子供では4頭身半ぐらいですが、中学生の皆さんでは6~7頭身、大人では7頭身から7頭身半ほどです。
ある程度こうしたことを理解したうえで人物を描きます。すると、今度は、その人の性格や表情をよく観察してみます。うれしそうな顔、緊張した顔、そわそわした様子などを描き分けることができるようになると楽しいです。さらにその人の個性を描き分けられるようになるといいです。